「手元のスマホがぼやける」「本やパソコンの文字が見えにくくなってきた」。そんなとき頼りになるのが、遠くも近くも1枚のレンズでカバーできる遠近両用メガネです。なかでも検討候補に挙がりやすいのがJINSとZoffの2ブランド。どちらも手頃な価格で人気ですが、レンズの選択肢や保証、ブルーライト対策などに違いがあります。ここでは両ブランドの特徴を比べつつ、ネット通販でも手に入れやすい遠近両用メガネの選び方まで整理しました。
- JINSとZoffの遠近両用は基本のレンズ設計がほぼ共通。価格も近く、どちらも始めやすい
- レンズ設計を使い方に合わせて選びたいならJINS、シンプルさとブルーライトの無料追加ならZoffが向く
- 度が強めの方は薄型レンズの追加料金の仕組みに注目すると失敗しにくい
- 手軽に試したい人は、Amazonや楽天で買える既製の累進多焦点タイプも選択肢になる
- 初めての遠近両用は慣れる期間を見込んで早めに使い始めるのがコツ
遠近両用メガネとはどんなメガネ?
遠近両用メガネは、1枚のレンズの中に遠くを見る度数と近くを見る度数をなめらかにつなげた「累進多焦点レンズ」を使ったメガネです。レンズの上の方で遠くを、下の方で手元を見るようにできていて、視線を少し動かすだけで距離を切り替えられます。複数のメガネをかけ替える手間がなく、1本で日常の多くの場面をカバーできるのが魅力です。
見た目は普通のメガネとほとんど変わらないため、最近は40代後半〜50代以降の方を中心に、手元の見えづらさを感じ始めたタイミングで取り入れる人が増えています。スマホやパソコンを使う時間が長い現代の生活スタイルとも相性がよいアイテムです。
- 遠近両用:遠く〜手元まで幅広く対応。外出も室内も1本で過ごしたい人向け
- 中近両用:室内〜手元が中心。デスクワークや家事に快適
- 近々両用(手元用):パソコンと書類など、近距離の作業に特化
「遠近両用」と一口にいっても用途で種類が分かれます。外でもよく使うなら遠近両用、家やオフィス中心なら中近両用というように、どこで何を見たいかを起点に選ぶと、自分に合うレンズが見えてきます。
JINSとZoffの遠近両用を5つのポイントで比較
ここからは、検討候補になりやすいJINSとZoffの遠近両用について、価格・レンズ設計・薄型対応・ブルーライト・保証の5つの観点で違いを整理します。どちらも完成度が高く、優劣というより「どちらが自分の使い方に合うか」で選ぶのがおすすめです。
| 比較ポイント | JINS | Zoff |
|---|---|---|
| 基本セット価格の目安 | 5,900円前後〜(遠近両用は追加あり) | 5,500円前後〜(遠近両用は追加あり) |
| レンズ設計 | 内面非球面。ソフト/ハード設計を選べる | 内面非球面。シンプルな構成 |
| 薄型レンズの料金 | 薄型・超薄型が同一追加料金で選びやすい | 薄さに応じて追加料金が段階的に上がる |
| ブルーライト対策 | 専用設計の機能レンズを用意 | 無料で追加できるプランがある |
| 見え方・度数の保証 | 一定期間の見え方サポートあり | 購入から一定期間の度数交換に対応 |
① 価格は近い。遠近両用は追加料金に注目
フレーム+レンズの基本セットは、JINSが5,900円前後、Zoffが5,500円前後からと、スタート価格はとても近い水準です。遠近両用にする場合は基本セットに追加料金が乗る形が一般的で、薄型レンズを選ぶと合計1万円台になることが多いです。どちらも遠近両用デビューに手が届きやすい価格帯といえます。
店頭表示の「〇〇円から」はあくまで基本セットの最安構成です。遠近両用や薄型レンズ、機能性コーティングを足すと最終金額は変わります。レジ前で迷わないよう、追加したいオプションを先に決めておくと安心です。
② レンズ設計を選びたいならJINSが便利
両ブランドの遠近両用は、どちらも歪みを抑えやすい内面非球面設計がベースです。違いとして挙げられるのは、JINSが用途に合わせて「ソフト設計/ハード設計」を選べる点。パソコン作業が多い人は視野の広さを取りやすいソフト寄り、車の運転など遠くをはっきり見たい場面が多い人はハード寄り、というように生活シーンに合わせた選択がしやすくなっています。
一方のZoffは設計をシンプルにまとめており、「あれこれ迷わずに決めたい」という人にとってはわかりやすさがメリットになります。選択肢の幅を取るか、シンプルさを取るかが一つの分かれ目です。
③ 度が強めなら薄型レンズの料金体系をチェック
近視や乱視が強い方は、レンズの厚みが気になりがちです。ここで効いてくるのが薄型レンズの料金の仕組み。JINSは薄型(屈折率1.60)と超薄型(屈折率1.67)を同じ追加料金で選べるケースがあり、厚みを抑えたい人にとって追加負担を読みやすいのが利点です。Zoffは薄さに応じて段階的に料金が上がる形なので、強めの度数の方は仕上がりの見積もりを事前に確認しておくと納得感が高まります。
数字が大きいほどレンズは薄く軽く仕上がりやすくなります。度が強い方や、フチが目立つのを避けたい方は1.60〜1.67あたりが選ばれることが多い帯です。見た目と価格のバランスで決めましょう。
④ ブルーライト対策の付け方が違う
スマホやパソコンを長く使う人に人気のブルーライトカット。Zoffは無料で追加できるプランが用意されている点がうれしいところです。JINSは反射や色味にこだわった専用設計の機能レンズを用意しており、こちらは追加料金がかかる代わりに見え方の自然さを重視しています。コストを抑えたいならZoff、質感を重視するならJINSという整理ができます。
⑤ 見え方・度数の保証で選ぶ安心感
初めての遠近両用は、出来上がってから「もう少し手元を弱めにしたい」と感じることがあります。Zoffは購入から一定期間内であれば度数交換に対応してくれるため、慣れ具合に合わせて微調整がしやすいのが心強い点です。JINSも見え方に関するサポートを用意しており、両ブランドとも買って終わりではないフォローがある点は共通しています。
- 用途で設計を細かく選びたい → JINS
- シンプルに、ブルーライトも無料で付けたい → Zoff
- 度が強く厚みを抑えたい → 薄型料金がわかりやすいJINSが候補
- 慣れに合わせて度数を見直したい → 度数交換に対応するZoffが安心
遠近両用メガネで失敗しない選び方
ブランドの比較に加えて、遠近両用そのものの選び方を押さえておくと満足度がぐっと上がります。ポイントは「使う場面」「フレーム」「フィッティング」の3つです。
使うシーンの優先順位を決める
遠近両用は、遠く・中間・手元のどこを重視するかでレンズの設計が変わります。運転や外出が多いのか、デスクワーク中心なのかを先に整理しておくと、店頭での相談がスムーズです。「全部を完璧に」よりも「いちばん長く過ごす距離を快適に」と考えると、納得のいく1本に近づきます。
フレームは天地幅を意識する
遠近両用は、レンズの上下で度数が変化します。そのためレンズの縦幅(天地幅)が極端に狭いフレームだと、手元用のゾーンが取りにくくなることがあります。初めての遠近両用では、ある程度縦に余裕のあるフレームを選ぶと見え方の切り替えがしやすくなります。デザイン重視で細いフレームを選びたい場合は、対応できる設計かどうかをスタッフに確認しましょう。
- 初めてなら天地幅にゆとりのある形が無難
- 軽さ重視なら樹脂フレームやチタン素材が快適
- ずれにくさを左右する鼻パッドの調整も要チェック
フィッティングで見え方が変わる
遠近両用は、メガネのかかり方が少しずれるだけで手元の見え方が変わります。かけ位置や前傾の角度を合わせるフィッティングは、出来上がりの快適さを大きく左右する工程です。店舗で作る場合はもちろん、通販で作る場合も調整方法やサポートの有無を確認しておくと安心です。
初めての遠近両用に慣れるコツ
「遠近両用は慣れるまで大変そう」と感じる方もいますが、コツを押さえれば不安は和らぎます。多くの場合、使い始めから早ければ2週間ほど、長くても1か月程度でなじんでくると言われています。
- 最初は室内から。歩行や読書など、安全な場所で見え方に慣らす
- 視線で距離を切り替える。顔を動かすより、目線を上下させる感覚をつかむ
- 段差や階段は慣れてから。下を見るときはあごを少し引くと安心
- 毎日かけて生活リズムに組み込む。使う頻度が高いほどなじみが早い
手元の見えづらさを強く感じてから作るより、違和感が小さいうちに早めに使い始める方が、なじむまでがラクだと評価されています。度数が穏やかなうちにスタートするのも一つの考え方です。
ネット通販でも選べる遠近両用メガネ
店舗でじっくり相談して作る方法に加えて、Amazonや楽天ではあらかじめ度数が設定された既製の累進多焦点タイプも多く販売されています。手軽に試したい人や、サブの1本がほしい人に人気の選択肢です。ここでは通販で見つかりやすいタイプを紹介します。
累進多焦点 遠近両用シニアグラス(既製タイプ)
度数があらかじめ設定された既製の累進多焦点メガネは、通販で手に取りやすい定番です。レンズ上部で遠く、下部で手元を見る作りで、1本で生活の多くの場面に対応します。自分の度数の目安がわかっている人や、まずは遠近両用の感覚を試してみたい人に選ばれています。価格を抑えながら累進タイプを体験できるのが魅力です。
折りたたみ式 軽量 遠近両用メガネ
持ち運びを重視するなら、コンパクトに折りたためる軽量タイプが便利です。重さを抑えたモデルは長時間でも負担を感じにくく、薄型ケースにすっきり収まるため外出時の予備にも向いています。デスクと外出を行き来する人や、カバンに常備しておきたい人に好評です。軽さと携帯性を求める人にフィットします。
ブルーライトカット付き 遠近両用メガネ
スマホやパソコンの画面を見る時間が長い人には、ブルーライトカット機能を備えた遠近両用が人気です。手元の作業をしながら画面の光が気になりにくい仕様で、在宅ワークや読書が多い生活と相性がよいタイプ。手元重視の中近寄りの設計を選べば、デスク周りがさらに快適になります。画面作業の多い人に選ばれています。
跳ね上げ式 遠近両用メガネ
レンズ部分を上に跳ね上げられるはね上げタイプは、手元をはっきり見たいときや、メガネを外さずに作業したいときに重宝します。一体型の鼻パッドで顔になじみやすいモデルもあり、こまかい作業と遠くの見え方を切り替えたい人に便利です。かけ外しの手間を減らしたい人に向いた1本です。
ブランドの店頭仕立て遠近両用(JINS・Zoffなど)
見え方やフィッティングをしっかり合わせたいなら、店頭で度数を測って仕立てる遠近両用が安心です。前述のとおりJINSは設計の選択肢、Zoffは度数交換のサポートやブルーライトの追加プランに特徴があります。既製タイプで感覚をつかんでから、自分専用に作り込む――という二段構えで選ぶ人も増えています。長く使う1本として検討する価値があります。
- 既製タイプ:手軽・低価格。お試しや予備の1本に最適
- 店頭仕立て:度数とフィッティングを最適化。メインの1本に
両方をうまく組み合わせると、シーンに応じて快適に使い分けられます。
よくある質問
遠近両用はパソコンにも使える?
使えますが、画面の位置によっては手元用のゾーンに視線を合わせる必要があります。デスクワーク中心なら中近両用を合わせて使う人も多いです。仕事の比率が高い場合は、用途を伝えて設計を相談すると快適さが上がります。
運転に向いている?
遠くを見る度数が入っているため運転にも使えますが、慣れが必要です。遠方の見やすさを重視した設計を選び、十分になじんでから運転で使うのが安心です。初めての1本でいきなり長距離運転に使うのは避けましょう。
JINSとZoff、結局どっちがいい?
基本性能が近いため、設計を細かく選びたいならJINS、シンプルさと度数交換の安心を取るならZoffが目安です。実際にかけ比べて、フレームのかけ心地やスタッフの提案との相性で決めるのが満足への近道です。
まとめ
遠近両用メガネは、遠くも手元も1本でカバーできる便利なアイテムです。JINSとZoffはどちらも始めやすい価格と内面非球面の設計を備えており、設計の選びやすさならJINS、シンプルさやブルーライトの無料追加・度数交換ならZoffという形で、自分の使い方に合わせて選ぶのがおすすめです。手軽に試したいときは、Amazonや楽天で買える既製の累進多焦点タイプも頼りになります。
遠近両用メガネのJINSとZoff比較|価格と見え方で選ぶ5つのポイント
比較の軸は、①価格と追加料金、②レンズ設計の選択肢、③薄型レンズの料金体系、④ブルーライト対策の付け方、⑤見え方・度数の保証の5つです。まずは「どこで何を見たいか」を整理し、使うシーンの優先順位を決めること。そのうえでフレームの天地幅とフィッティングを意識すれば、初めての遠近両用でも失敗しにくくなります。既製タイプで感覚をつかみ、メインは店頭仕立てで作り込むという二段構えも賢い選び方です。自分の生活に寄り添う1本を見つけて、見え方の快適さを手に入れてください。








