ガンダムのプラモデル「ガンプラ」は、数十年にわたって愛され続けている趣味の一つです。しかし、種類が豊富で、どのモデルを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。本記事では、異なるグレードのガンプラを比較し、それぞれの特徴や選び方を詳しく解説します。また、Amazon や楽天などのオンラインストアでの購入方法についても触れていきます。
ガンプラのグレード別比較
ガンプラには複数のグレード（規格）があり、それぞれ異なる特徴を持っています。初心者向けから上級者向けまで、自分のレベルや目的に合わせて選択することが大切です。
ENTRY GRADE（エントリーグレード）：初心者向けの最適な選択肢
ENTRY GRADEは、ガンプラの中でも最も初心者向けのグレードです。このシリーズの最大の特徴は、ニッパーが不要という点です。パーツをランナーから手で外すことができるため、工具を揃える必要がありません。
色分けも優秀で、ストレート組み（塗装や改造をせずにそのまま組み立てる）でも高品質な仕上がりが期待できます。特に頭部の色分けとパーツ分割構造が工夫されており、複雑な塗装作業なしに見栄えの良いモデルが完成します。パーツ数も最小限に抑えられているため、組み立て時間も短く、初めてガンプラに挑戦する方に最適です。
価格も手頃で、子どもから大人まで気軽に始められるのが魅力です。ただし、可動範囲や細部のディテールは、より高いグレードと比べると限定的な場合があります。
HG（ハイグレード）：バランスの取れた選択肢
HGは、ガンプラの中でも最も人気のあるグレードの一つです。MG（マスターグレード）やRG（リアルグレード）と比べると、パーツが少なく組み立てやすいという特徴があります。
通常のモデルであれば1,000円台で購入できるため、子どもが自分のお小遣いで手に入れやすいのもポイントです。組み立て難易度も低めで、初心者にも適していますが、ENTRY GRADEよりも細部の表現やポーズの自由度が高くなっています。
HGシリーズは種類が豊富で、様々なガンダムシリーズから選択できます。劇中の激しい戦闘シーンを再現できる関節機構を備えたモデルも多く、ディスプレイだけでなくアクションフィギュアとしても楽しめます。
RG（リアルグレード）：細部にこだわる上級者向け
RGは、リアルな外観と高い可動性を両立させたグレードです。色分けやディテール感、可動範囲に関しては、他のグレードよりも優れています。大量のリアリスティックデカール（シール）が付属するため、マーキングにこだわりたい方にとっては非常に魅力的です。
ただし、RGは価格が高めで、組み立て難易度も上がります。細かいパーツが多く、組み立てには時間と集中力が必要です。また、可動性が高い分、パーツの耐久性に注意が必要な場合もあります。ポージングを頻繁に変える場合は、パーツの破損に気をつけることが大切です。
MG（マスターグレード）：最高レベルの完成度
MGは、ガンプラの中でも最も高いグレードの一つで、最高レベルの完成度を目指したシリーズです。パーツ数が多く、細部まで精密に再現されています。内部フレーム構造も複雑で、組み立てには高度な技術が必要です。
価格も高めですが、完成した時の満足度は非常に高いです。ガンプラの組み立てに慣れた方や、本格的なモデリングを楽しみたい方に適しています。
人気商品の詳細比較
ENTRY GRADE 1/144 νガンダム
このモデルは、初心者向けのENTRY GRADEシリーズの代表作です。ニッパー不要で、最低限のパーツ数ながら色分けが優秀という特徴があります。
特に頭部の色分けとパーツ分割構造が工夫されており、ツインアイのグリーン部分が別パーツで色分けされています。ヘルメット部分の合わせ目もなく、ストレート組みでも高品質なνガンダムを組み上げることができます。
ただし、νガンダム最大の特徴であるフィン・ファンネルが付属しないという点は、ファンにとっては物足りなさを感じるかもしれません。それでも、初めてガンプラに挑戦する方や、手軽に楽しみたい方には最適な選択肢です。
HG 1/144 ガンダムAGE-II
このモデルは、HGシリーズの中でも特に高い評価を受けているキットです。肩、肘、膝、股間など、すべての関節がスムーズに動きます。可動範囲をエボリューションポイントとしたキットだけあって、ポーズの自由度が高いのが特徴です。
合わせ目も目立たないように工夫されており、非常に組みやすくなっています。色分けも優秀で、組んだだけでカッコいい仕上がりが期待できます。初心者にぴったりの素晴らしいキットとして、多くのファンから支持されています。
RG 1/144 ガンダムエピオン
このモデルは、RGシリーズの中でも注目度の高いキットです。腕部の動きを再現する際にRGで起こりやすいポロり問題（パーツが外れてしまう問題）を改善するため、ロック機構が搭載されています。
ハンドパーツも簡単に武器を取り付けられるようになっており、ユーザーフレンドリーな設計が特徴です。細かく言うと、長所が大量にあるレベルで良いキットとなっています。
ただし、キットの内容や満足度に対して定価が高めという点が課題です。パチ組み中級者（ゲート跡をキレイにする程度の加工をする方）には、ゲート跡をキレイにしてあげるだけでも満足度が高いと考えられます。
HG 1/144 モンキー・ロディ
このモデルは、2015年12月より発売されているHGキットです。劇中の激しい戦闘シーンを再現できるHGフォーマットの関節機構と、オレンジ色の派手なカスタマイズ部分のコントラストが特徴です。
丸っこいボディと鮮やかなカラーリングが印象的で、ディスプレイとしても、アクションフィギュアとしても楽しめます。価格も1,320円と手頃で、HGシリーズの中でも人気の高いモデルの一つです。
RG 1/144 ビルドストライクガンダムフルパッケージ
このモデルは、RGシリーズの中でも特に人気の高いキットです。武器の豊富さ、完璧な色分け、広い可動範囲など、ガンプラそのもののレベルが非常に高くなっています。
組みやすさと色分けがほぼ完璧で、RGシリーズの中でも初心者向けの部類に入ります。細部まで精密に再現されており、完成した時の満足度は非常に高いです。
ガンプラの購入方法の比較
ガンプラを購入する際には、複数の選択肢があります。オンラインストアと実店舗、それぞれにメリットとデメリットがあります。
Amazon での購入
Amazonでガンプラを購入する場合、見やすく使いやすい画面と豊富な口コミが大きなメリットです。他のユーザーのレビューを参考にして、購入前に商品の詳細を確認できます。
ただし、日時指定は別料金がかかる場合があり、マイナーな商品は在庫がないこともあります。新製品であればAmazonでも売られていることが多いですが、発売から年月が経っているモデルは見つからないこともあります。
楽天市場での購入
楽天市場は、マニアックな商品・工具・アフターパーツに強いという特徴があります。専門店も出展しており、かなりマニアックな商品を売っていることがあります。
発売から年月が経っているガンプラや、マイナーなメーカーの改造パーツなど、Amazonでは見つからない商品が楽天で見つかることがあります。ガンプラの改造に興味がある方や、レアな商品を探している方には、楽天市場がおすすめです。
バンダイ、コトブキヤ、ボークスなどの改造パーツであれば、Amazonでも売られていることがありますが、発売時期が古かったりマイナーなメーカーの商品だと、楽天市場の方が見つけやすいでしょう。
実店舗での購入
トイザらス、Joshin、ヤマダ電機などの実店舗でも、ガンプラを購入できます。実店舗の利点は、商品を直接手に取って確認できることです。パッケージの状態やパーツの質感を確認してから購入できるため、安心感があります。
また、店員に相談することで、自分に合ったモデルを選ぶ手助けを受けられることもあります。ただし、店舗によっては品揃えが限定的な場合があり、欲しいモデルが見つからないこともあります。
グレード別の難易度と特徴
ガンプラを選ぶ際には、自分の技術レベルと目的に合わせてグレードを選択することが大切です。以下は、各グレードの難易度と特徴をまとめたものです。
ENTRY GRADEは、最も簡単で初心者向けです。ニッパーが不要で、パーツ数も少なく、短時間で完成させることができます。色分けも優秀で、ストレート組みでも見栄えの良い仕上がりが期待できます。
HGは、ENTRY GRADEよりも難易度が上がりますが、まだ初心者向けの範囲です。パーツ数が増え、細部の表現が豊かになります。可動性も高く、ディスプレイとしてもアクションフィギュアとしても楽しめます。
RGは、中級者向けのグレードです。パーツ数が多く、細部まで精密に再現されています。組み立てには時間と集中力が必要ですが、完成した時の満足度は非常に高いです。
MGは、最も難易度が高く、上級者向けのグレードです。パーツ数が非常に多く、内部フレーム構造も複雑です。組み立てには高度な技術が必要ですが、完成した時の完成度は最高レベルです。
ガンプラ選びのポイント
ガンプラを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮することが大切です。
自分の技術レベルに合わせる
初めてガンプラに挑戦する方は、ENTRY GRADEやHGシリーズから始めることをおすすめします。これらのグレードは、組み立てが簡単で、短時間で完成させることができます。ガンプラの基本的な組み立て方を学んだ後、RGやMGなどのより難易度の高いグレードに挑戦するのが良いでしょう。
好きなモデルを選ぶ
ガンプラを組み立てる際には、モチベーションが大切です。自分が好きなガンダムシリーズや、好きなモビルスーツを選ぶことで、組み立ての楽しさが増します。
予算を考慮する
ガンプラの価格は、グレードによって大きく異なります。ENTRY GRADEやHGシリーズは比較的安価ですが、RGやMGになると価格が上がります。自分の予算に合わせて、グレードを選択することが大切です。
完成後の楽しみ方を考える
ガンプラの楽しみ方は、人によって異なります。ディスプレイとして飾ることを目的とする場合と、アクションフィギュアとして遊ぶことを目的とする場合では、選ぶべきモデルが異なります。完成後の楽しみ方を考えた上で、モデルを選択することが大切です。
ガンプラの同一モデルの異なるグレード比較
同じモビルスーツでも、異なるグレードで発売されていることがあります。例えば、RX-78-2 ガンダム（ファーストガンダム）は、複数のグレードで発売されています。
RX-78-2 ガンダムの異なるグレード
旧キット、FG（フルグレード）、HG、RGなど、複数のグレードで発売されているRX-78-2 ガンダムは、グレードによって大きく異なる特徴を持っています。
FG版の最大の売りは、1/144スケールでPGデザインのファーストガンダムが再現できる点です。安価な価格設定になっているのも特徴で、手頃な価格でディテール豊かなモデルを楽しむことができます。
HG版は、バランスの取れた選択肢で、色分けやディテール感、可動範囲に優れています。14年前に発売されたHGUC版でも、頭部に合わせ目がなかったり、肩を上げる動作が得意だったりと、負けていないところが多々あります。
RG版は、最も細部まで精密に再現されており、色分けやディテール感、可動範囲に関しては最高レベルです。ただし、価格が高く、組み立て難易度も上がります。
同じモビルスーツでも、グレードによって異なる魅力があります。自分の目的や予算に合わせて、最適なグレードを選択することが大切です。
ガンプラ組み立ての基本
ガンプラを組み立てる際には、いくつかの基本的なポイントがあります。
必要な工具
ENTRY GRADEはニッパーが不要ですが、HG以上のグレードでは、ニッパーが必要になります。ニッパーは、ランナーからパーツを切り離すために使用します。また、ゲート跡（パーツを切り離した後に残る突起）をキレイにするために、ヤスリやナイフなどの工具があると便利です。
組み立ての流れ
一般的には、ランナーからパーツを切り離し、ゲート跡をキレイにした後、パーツを組み立てていきます。説明書に従って、順序良く組み立てることが大切です。
色分けと塗装
HG以上のグレードでは、色分けが工夫されており、ストレート組みでも見栄えの良い仕上がりが期待できます。ただし、より高い完成度を目指す場合は、塗装を行うことで、さらに美しい仕上がりが実現できます。
まとめ
ガンプラは、初心者から上級者まで楽しめる趣味です。ENTRY GRADE、HG、RG、MGなど、複数のグレードがあり、自分の技術レベルや目的に合わせて選択できます。Amazon や楽天などのオンラインストアでの購入も便利で、豊富な品揃えから選ぶことができます。自分に合ったモデルを選び、ガンプラの組み立てを楽しんでください。
ガンプラ比較：グレード別と購入先の選び方をまとめました
ガンプラの世界は、多様なグレードと豊富な商品ラインアップで、あらゆるレベルのファンを魅了しています。初心者向けのENTRY GRADEから、上級者向けのMGまで、自分のスキルと目的に合わせた選択が可能です。また、Amazon や楽天といったオンラインストアの活用により、欲しいモデルを手軽に入手できるようになりました。本記事で紹介した比較情報を参考にしながら、自分にぴったりのガンプラを見つけ、組み立ての喜びを体験してください。ガンプラの組み立てを通じて、創造性を発揮し、完成した時の達成感を味わうことができるでしょう。
