オレンジワインとは
赤ワイン、白ワイン、ロゼワインに次ぐ第四のカテゴリーとして世界的に注目されているオレンジワイン。白ブドウを赤ワインと同じ製造方法で造るワインで、白ブドウの果皮を漬け込む工程を経ることで、独特のオレンジ色と複雑な味わいが生まれます。
オレンジワインの最大の特徴は、果皮からワインへポリフェノールが移行するため、酸化防止剤の使用が白ワインより少なくてすむという点です。そのため、酸化防止剤不使用の商品も多く、ナチュラルワインを好む人からも注目されています。
白ワインのような爽やかさと赤ワインのようなボディ感を兼ね備えたオレンジワインは、食事との相性も良く、日々の食卓を彩る存在として人気が高まっています。
オレンジワインの選び方
ブドウ品種で選ぶ
オレンジワインに使用される代表的なブドウ品種には、ゲヴェルツトラミネール、リースリング、トロンテス、ヴィオニエ、マスカットなどがあります。
ゲヴェルツトラミネールは芳香が強く、ライチやバラ、はちみつを連想させる甘い香りとスパイシーな香りの共存が特徴です。華やかな香りを楽しみたい方に向いています。
一方、ソーヴィニヨン・ブランやリースリングを使ったオレンジワインは、適度な酸味をもち、スッキリした爽やかな風味に仕上がります。酸味が際立つワインを探している方におすすめです。
色合いで選ぶ
鮮やかなオレンジ色のワインを楽しみたい方には、ピノ・グリやデラウェアがおすすめです。これらの品種はピンク色の果皮をもち、色素がワインに移るため、一般的なオレンジワインよりも色が濃くなる傾向があります。
味わいのタイプで選ぶ
オレンジワインは大きく分けて、フレッシュで飲みやすいタイプ、アロマティックで華やかなタイプ、渋みがしっかりしたパワフルなタイプの3つに分類できます。初心者の方はフレッシュなタイプから始めるのがおすすめです。
初心者向けおすすめオレンジワイン
オルロージュ 甲州醸し
国産ブドウにこだわったプレミアムワインの先駆者による一本です。甘みのあるミカンやリンゴのアロマが特徴で、柑橘系を想わせる果実味と旨味、引き締まったボディを感じさせます。日々の食事とオレンジワインを楽しみたい方にまずおすすめしたい商品です。
2,750円という2,000円台のコスパ最高の価格帯でありながら、存在感のあるオレンジワインを体験できます。初めてオレンジワインを試す方や、普段使いのワインを探している方に最適です。
ローガン クレメンタイン ピノ・グリ
オーストラリア産のこのワインは、ピノ・グリ100%で造られた辛口のオレンジワインです。ピリッとした味わいが特徴で、凝縮された旨味と柔らかなタンニンが心地よく調和しています。
飲めばハマるという評判通り、オレンジワインの魅力を存分に引き出した一本です。ピノ・グリの特性により、鮮やかなオレンジ色も楽しめます。
レ・ジャメル オレンジ
まずは一度、オレンジワインを体験したいという入門編や普段使いのタイプを探している方におすすめの一本です。カジュアル価格でありながら、ヴィオニエやゲヴェルツトラミネールといったアロマティックな品種を使用しているため、飲みごたえや満足度も十分です。
手軽に本格的なオレンジワインの世界へ入門できる、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
オーバーヘックス ハミング・トゥリー オレンジワイン
南アフリカ産のこのワインは、シュナン・ブラン100%で造られた中辛口のオレンジワインです。コップで気軽に楽しめるチャーミングな一本でありながら、高品質を保っています。
お手頃価格で南アフリカの個性的なオレンジワインを体験したい方に向いています。毎日の食卓に気軽に取り入れられる親しみやすさが魅力です。
中級者向けおすすめオレンジワイン
セドライア オーガニック オレンジワイン
オーガニック認証取得のブドウで造られた、お手頃価格の旨安オレンジワインです。フードフレンドリーで親しみやすい味わいが特徴で、様々な料理との相性を試してみたい方に最適です。
オーガニック栽培へのこだわりと、手頃な価格帯のバランスが取れた、環境への配慮を重視する消費者にも人気の商品です。
ルナリア マルヴァジア・ビアンカ・オレンジ・アンセストラル・ビオディナミック・ナチュレ
添加物ゼロとアンセストラル製法で造られた、マルヴァジア100%の自然派オレンジワインです。高貴な香りに包まれる至福の味わいが特徴で、ナチュラルワイン愛好家から注目されています。
SO2(亜硫酸塩)無添加という最小限の介入で造られたこのワインは、ブドウ本来の個性を最大限に引き出しています。ワインの奥深さを追求したい方におすすめです。
ヴィノテッラ ルカツィテリ
ジョージアの伝統とヨーロッパの技巧を合わせた造り手による、伝統的なクヴェヴリ醸造のオレンジワインです。豊かな果実感を備えた滋味深い味わいが特徴で、パワフルでストラクチャーのあるワインを求める方に向いています。
3,300円という価格帯で、本格的なジョージアンワインの製法を体験できる貴重な一本です。
上級者向けおすすめオレンジワイン
マカシヴィリ・ワイン・セラー ムツヴァネ
多くのコンクールで高評価を獲得する自然派ワイナリーによる、ジョージアの土着品種を使用したオレンジワインです。華やかでクリアな味わいが特徴で、アロマティック&フルーティーなタイプに分類されます。
ムツヴァネは渋みとボリューム感に優れ、発祥の地ジョージアの圧倒的存在感を感じさせます。ワインの複雑性と深さを追求する上級者に最適な選択肢です。
マカシヴィリ・ワイン・セラー ルカツィテリ
伝統的な土器「クヴェヴリ」で醸造されるアンバーワイン(オレンジワイン)です。ジョージアの伝統的な製法を守りながら、現代的な品質管理を組み合わせた、本格的なオレンジワインを体験できます。
3,850円という価格で、ジョージアンワインの真髄に触れることができる貴重な一本です。同じ生産者の別品種であるムツヴァネとの飲み比べにより、ジョージアワイン愛に開眼することは間違いありません。
ココ・ファーム 甲州F.O.S.
国産ブドウの甲州を使用した、日本のオレンジワイン文化を代表する一本です。国産ワインの品質向上に貢献してきた造り手による、こだわりの製法で仕上げられています。
日本のテロワールを表現したオレンジワインを求める方や、国産ワインの可能性を探求したい方に最適です。
オレンジワインの楽しみ方
食事とのペアリング
オレンジワインは白ワインと赤ワインの中間的な特性を持つため、様々な料理との相性が良いのが特徴です。白身魚や貝類といった白ワインに合う料理はもちろん、鶏肉や豚肉、軽めの赤身肉といった赤ワインに合う料理とも相性が取れます。
特にアジア料理やスパイスを使った料理との相性が良く、日々の食卓をより豊かにしてくれます。
飲み比べの楽しみ
オレンジワインは製造方法における浸漬時間の違いにより、タンニンの抽出量が大きく異なります。同じブドウ品種でも、浸漬時間が短いフレッシュなタイプと、長時間浸漬したパワフルなタイプを飲み比べることで、オレンジワインの奥深さをより深く理解できます。
同じ生産者の異なる品種を飲み比べるのも、その造り手の哲学や地域の特性を知る有効な方法です。
温度管理
オレンジワインは、白ワインと同様に冷やして飲むことで、その爽やかさと複雑性が最も引き出されます。一般的には8~12℃程度の温度が目安となります。
オレンジワイン選びのポイント
生産地の特性を理解する
オレンジワインの主要な生産地には、ジョージア、イタリア、オーストラリア、南アフリカなどがあります。各地域の気候風土やブドウ品種の特性を理解することで、より自分好みのワインを見つけやすくなります。
特にジョージアは、クヴェヴリという伝統的な醸造方法を守る地域として知られており、独特の風味を持つオレンジワインが多く生産されています。
ラベルの情報を活用する
オレンジワインのラベルには、使用されているブドウ品種、醸造方法、浸漬期間などの情報が記載されていることが多いです。これらの情報を参考にすることで、自分の好みに合ったワインを効率的に選ぶことができます。
価格帯と品質のバランス
オレンジワインは、1,000円台のカジュアルなものから、5,000円を超える高級品まで、幅広い価格帯が存在します。初心者の方は2,000~3,000円程度の価格帯から始めることで、品質と価格のバランスが取れた商品を見つけやすくなります。
オレンジワインの保存方法
オレンジワインは、白ワインと同様に、直射日光が当たらない冷暗所での保存が基本です。開封後は、できるだけ早く飲み切ることをおすすめします。
ナチュラルワインの中には、SO2無添加のものも多いため、保存条件に特に注意が必要です。購入時に販売店のスタッフに保存方法について相談するのも良い方法です。
オレンジワインの歴史と背景
オレンジワインは、古い歴史を持つワインです。特にジョージアでは、数千年前からクヴェヴリという土器を使った白ブドウの長期浸漬醸造が行われてきました。この伝統的な製法が、現代のオレンジワイン文化の源流となっています。
近年、ナチュラルワイン運動の高まりとともに、世界中でオレンジワインへの関心が急速に増加しています。従来の白ワイン製法の枠を超えた、新しいワイン文化として注目されているのです。
オレンジワインと健康
オレンジワインは、果皮からポリフェノールが移行するため、白ワインよりもポリフェノール含有量が多いという特性があります。また、酸化防止剤の使用が少ないため、添加物を気にする消費者にも選ばれています。
ただし、ワインはアルコール飲料であるため、適量の摂取が重要です。一般的には、1日のグラス1~2杯程度が目安とされています。
オレンジワイン初心者が避けるべき選択肢
初心者の方が最初から選ぶべきでないのは、極端に渋みが強いタイプや、非常に高価な限定品です。まずは、手頃な価格でアロマティックな品種を使用した、飲みやすいタイプから始めることをおすすめします。
また、保存状態が不明な商品や、ラベルの情報が不十分な商品は避けるのが無難です。信頼できる販売店での購入が、良いオレンジワイン体験につながります。
オレンジワインのトレンドと今後
オレンジワインは、赤、白、ロゼに次ぐ第四のカテゴリーとして、世界的に注目が高まっています。特に、ナチュラルワインやビオディナミワインといった、自然派ワイン文化の拡大に伴い、オレンジワインへの関心も急速に増加しています。
今後、より多くの地域でオレンジワインが生産されるようになり、消費者の選択肢がさらに広がることが予想されます。
オレンジワイン購入時のチェックリスト
オレンジワインを購入する際には、以下のポイントをチェックすることをおすすめします:
- ブドウ品種は自分の好みに合っているか
- 生産地と生産年は明記されているか
- 醸造方法(クヴェヴリ使用など)に関する情報があるか
- 価格帯は自分の予算に合っているか
- 販売店の保存環境は適切か
- ラベルの状態は良好か
オレンジワインと料理の相性例
オレンジワインは、その複雑な味わいから、様々な料理との相性が期待できます。例えば、白身魚のグリルには爽やかなタイプが、スパイスの効いたアジア料理にはアロマティックなタイプが、チーズやナッツを使った料理には渋みのあるタイプが、それぞれ相性が良いとされています。
自分の好きな料理とオレンジワインの組み合わせを試行錯誤することで、より深い食事の楽しみが広がります。
まとめ
オレンジワインは、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインに次ぐ第四のカテゴリーとして、世界的に注目されている個性的なワインです。白ブドウを赤ワインと同じ製造方法で造ることで、独特のオレンジ色と複雑な味わいが生まれます。
初心者向けから上級者向けまで、幅広い価格帯と味わいのオレンジワインが存在するため、自分の好みや予算に合わせて選ぶことができます。本記事で紹介した商品を参考に、ぜひ自分好みのオレンジワインを見つけて、新しいワイン文化を楽しんでください。
初心者向け!おすすめオレンジワインの選び方と人気銘柄をまとめました
オレンジワインの世界は、従来のワイン文化の枠を超えた、新しい可能性に満ちています。ジョージアの伝統的なクヴェヴリ醸造から、オーストラリアやイタリアの現代的なアプローチまで、多様な製法と個性的な味わいが存在します。
初めてオレンジワインを試す方も、既に愛好家の方も、本記事で紹介した厳選商品の中から、自分の好みに合った一本を見つけることができるでしょう。オレンジワインとの出会いが、あなたのワイン人生をより豊かで充実したものにしてくれることを願っています。













