カホンとは
カホンはペルーが発祥の打楽器で、箱型の本体を手で叩いて音を出します。シンプルな構造ながら、多彩な音色を表現できることが特徴です。近年、ポップスやロック、フラメンコなど様々なジャンルの音楽で使用されており、初心者から上級者まで幅広い層に愛されています。
カホンの選び方のポイント
サイズ選びが重要
カホン選びで最初に確認すべきはサイズです。標準的なカホンの寸法は幅30cm×高さ45cm~50cm×奥行き30cm前後が目安となります。この標準サイズは、座った時の安定性と音のバランスが最も優れており、初心者にも扱いやすい設計になっています。
サイズが大きくなると低音がより出やすくなる傾向がありますが、その分しっかり鳴らすにはテクニックが必要になります。逆に小さいサイズは持ち運びに便利ですが、音量や音質に制限が出る可能性があります。初めてカホンを購入する方は、標準サイズから始めることをお勧めします。
響き線のタイプで音が変わる
カホンの音色を大きく左右するのが響き線(スナッピー)のタイプです。主に2つのタイプがあります。
スナッピータイプは、スネアドラムのような明るくシャープな音が特徴です。ポップスやロックなど、様々なジャンルに対応でき、初心者にも扱いやすいのが利点です。また、ワイヤータイプと比べてお手入れが簡単という実用的なメリットもあります。
ワイヤータイプは、より複雑で深い音色を表現できます。上級者向けの選択肢として、より細かい音の調整を求める方に適しています。
材質による音の違い
カホンの材質は音質に大きな影響を与えます。ビーチ材は低音も高音もバランスよく鳴り、ポップスやロックなど様々なジャンルに対応できるため、初心者向けとして最適です。丈夫で耐久性に優れている点も魅力ですが、反りやすいため保管場所には注意が必要です。
エボニー材は黒色の木目が特徴的で、高級感のある外観です。どっしりとした響き渡る低音が特徴ですが、音量が大きいため使用環境によっては配慮が必要です。また、高級木材のため価格が高くなる傾向があります。
初心者向けおすすめカホン
Pearl Color Box Cajon(パール カラーボックス・カホン)
日本を代表する楽器メーカー・パール社の入門モデルです。全面固めのタイオーク材で作られており、十分なパワーとアタックを備えています。歯切れの良い音色が出やすく、初心者でも扱いやすい設計になっています。
質の良いカホンをお手頃な価格で手に入れたいという方に最適です。ソフトケース付きで、すぐに演奏を始められる点も魅力的です。
Schlagwerk Rudiments(シュラグベルク ルーディメンツ)
ドイツの楽器メーカー・シュラグベルク社の初心者向けシリーズです。SPL複合材を使用し、打面にはバーチを採用しており、バランスの取れた音が特徴です。スナッピータイプの響き線を搭載しており、初心者にも扱いやすい設計になっています。
価格帯は約15,000~18,000円と手頃で、初めてカホンを購入する方に適しています。シュラグベルク社は初心者向けからハイエンドまで幅広いシリーズを展開しており、上達に合わせてステップアップすることも可能です。
AKLOT カホン ケース付き
コストパフォーマンスに優れた入門モデルです。ケースが付属しており、すぐに持ち運んで演奏を始められる点が大きな利点です。初心者向けの価格帯でありながら、基本的な音質を備えており、レッスンやストリート演奏に適しています。
中級者向けおすすめカホン
Schlagwerk 2inOne CP403
シュラグベルク社の標準モデル・CP404をベースに、高さをやや低めに設計したモデルです。小柄な方でも座りやすく、扱いやすいのが特徴です。
明瞭なスネア音と豊かな低音のバランスを維持しながら、より多くのユーザーに対応できる設計になっています。中級者で、より自分の体格に合ったカホンを探している方に最適です。
Schlagwerk Headliner Series(シュラグベルク ヘッドライナーシリーズ)
シュラグベルク社の中級者向けシリーズです。MDF材を使用し、打面にはアッシュを採用しており、より豊かな音色表現が可能です。ストリングスタイプの響き線を搭載しており、より複雑な音の調整ができます。
価格帯は約25,000~27,000円で、初心者から中級者へのステップアップに適しています。より高度な演奏表現を求める方に向いています。
Pearl Boom Box Cajon(パール ブームボックス・カホン)PCJ-633BB
パール社の人気モデルで、プロ・アーティストも満足する品質を備えています。打面にはレッドマホガニーを使用し、周囲にはソリッドなファイバーグラスを採用しており、タイトで響きのある音が特徴です。
2wayリムーバブルシステムを4本採用しており、響き線をトップからでもボトムからでも着脱できます。これにより音の反応が速くなり、キレのあるサウンドが実現されています。より高度な演奏を目指す中級者に適しています。
上級者向けおすすめカホン
Snarecraft Professional Cajon(スナークラフト プロフェッショナル・カホン)
プロフェッショナル向けの高品質カホンです。明瞭でクリスピーなスネア音と、9プライ12mm厚のバーチボディーから出るパンチーな低音が魅力です。
確かな作りと本格的なカホンサウンドを備えており、プロの演奏家にも選ばれています。より高度な音の表現と耐久性を求める上級者に最適です。
De Gregorio Cajon(デ・グレゴリオ・カホン)
フラメンコの本場スペイン製の本格派カホンです。Basicシリーズは初心者でも手の届く価格帯でありながら、本格的な音質を実現しています。
カホン下部のペグを回すことで簡単にチューニングが可能で、軽量で持ち運びに最適な設計になっています。フラメンコをはじめ、本格的な音楽表現を目指す方に適しており、初心者から上級者まで幅広く対応できます。
用途別カホン選びのコツ
ポップス・ロック向けカホン
ポップスやロック音楽でカホンを使用する場合は、明るい音色のカホンがおすすめです。標準的なサイズで、スナッピータイプの響き線を搭載したモデルを選ぶことで、ドラムセットに近い多彩な音色を得られます。
さらに、スプラッシュシンバルを組み合わせることで、フレーズのアクセントに有効な音を追加できます。このような組み合わせにより、より豊かな音楽表現が可能になります。
フラメンコ向けカホン
フラメンコの演奏には、スペイン製の本格派カホンが最適です。De Gregorio社のような伝統的なメーカーの製品は、フラメンコ特有の音色を実現できます。軽量で持ち運びやすいモデルを選ぶことで、レッスンやストリート演奏に対応できます。
持ち運び重視の場合
レッスンやストリート演奏など、頻繁に持ち運ぶ場合は、軽量でコンパクトなモデルを選ぶことが重要です。標準サイズより小さいトラベルカホンなども選択肢として考えられます。ケース付きのモデルを選ぶことで、移動時の保護と利便性が向上します。
カホン購入時の注意点
材質の特性を理解する
カホンの材質によって音質だけでなく、メンテナンスの手間も異なります。ビーチ材は反りやすいため、保管場所の湿度管理が重要です。エボニー材は高級木材のため価格が高く、音量も大きいため使用環境への配慮が必要です。購入前に、自分の使用環境と手入れの手間を考慮して選ぶことが大切です。
試奏の重要性
可能であれば、購入前に実際に試奏することをお勧めします。同じスペックのカホンでも、個体差により音が異なる場合があります。自分の手の大きさや座り心地、音の好みを確認してから購入することで、満足度が大きく向上します。
ケースの有無を確認
カホンを持ち運ぶ場合は、ケースの有無が重要です。ソフトケース付きのモデルを選ぶことで、移動時の保護と利便性が向上します。別途ケースを購入する場合は、追加費用が発生することを念頭に置いておきましょう。
カホンのメンテナンスと保管
カホンを長く愛用するためには、適切なメンテナンスと保管が重要です。湿度の変化はカホンの反りや音質の変化につながるため、保管場所の湿度管理が大切です。特にビーチ材のカホンは反りやすいため、注意が必要です。
定期的に柔らかい布で拭き、汚れを落とすことで、外観と音質を保つことができます。響き線が汚れた場合は、軽く拭く程度にとどめ、無理に清掃しないようにしましょう。
カホン選びで失敗しないために
カホン選びで最も重要なのは、自分の用途と予算を明確にすることです。初心者であれば、標準サイズでスナッピータイプの響き線を搭載した、手頃な価格のモデルから始めることをお勧めします。
上達に合わせて、より高度な音色表現ができるモデルへのステップアップも可能です。複数のメーカーの製品を比較検討し、自分に最適なカホンを見つけることが、長く愛用できるカホン選びの秘訣です。
まとめ
カホンは初心者から上級者まで、幅広い層に愛される打楽器です。選び方のポイントとしては、標準的なサイズ、スナッピータイプの響き線、そして自分の用途に合った材質を選ぶことが重要です。パール社やシュラグベルク社、De Gregorio社など、信頼できるメーカーの製品から選ぶことで、質の良いカホンを手に入れることができます。初心者向けの手頃な価格のモデルから、プロフェッショナル向けの高品質なモデルまで、様々な選択肢があります。自分の予算と用途に合わせて、最適なカホンを選び、音楽の新しい世界を広げてみてください。
おすすめカホンの選び方:サイズ・響き線・材質で比較をまとめました
カホン選びは、自分の音楽スタイルと演奏レベルに合わせることが成功の鍵です。本記事で紹介した選び方のポイントと、各レベル別のおすすめモデルを参考に、あなたにぴったりのカホンを見つけてください。信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、長く愛用できる相棒となるカホンとの出会いが実現します。



