「安いパソコンを探すとよく見かけるセレロン(Celeron)って、実際どうなの?」——そんな疑問を持つ方は多いはずです。価格の安さは魅力ですが、モデルによって性能差が大きく、選び方を間違えると「思ったより動作が重い」と感じてしまうこともあります。この記事では、セレロンの基本から世代ごとの違い、そして用途別に選びやすいおすすめモデルまでを、比べながら整理していきます。
まず結論(この記事の要点)
- セレロンはインテルの入門向けCPU。ネット・動画・事務作業といった日常用途に向いています
- 選ぶときは「世代の新しさ」「コア数」「メモリ8GB以上」「SSD搭載」の4点が重要です
- コスパ最優先ならN4500、軽いマルチタスクなら4コアのN5100が狙い目です
- 後継にあたるインテル N100/N150は、より余裕のある動作で人気を集めています
- 据え置きで使うなら省スペースのミニPCや自作向けCPUという選択肢もあります
セレロン(Celeron)とは?CPUの中での位置づけ
セレロンは、1998年に登場したインテルのCPUブランドで、主に低価格帯のパソコンに搭載されてきました。パソコンの「頭脳」にあたるCPUの中では、価格を抑えたエントリーモデルという位置づけです。
インテルのCPUを性能の高い順に並べると、おおよそ次のようになります。セレロンはこのラインナップの入り口に位置しており、その分だけ本体価格も手頃になりやすいのが特徴です。
| シリーズ | 位置づけ | 主な用途イメージ |
|---|---|---|
| Core i9/i7 | ハイエンド | 動画編集・ゲーム・重い作業 |
| Core i5/i3 | 標準〜ミドル | 幅広い作業を快適に |
| Pentium | エントリー上位 | ネット・事務作業+α |
| Celeron | エントリー | ネット・動画・軽い事務 |
近年のセレロンは、多くのモデルが2コア2スレッドという構成です。動作の周波数(クロック)も控えめで、高負荷時に自動で速くなる「ターボブースト」を持たないものが多く、キャッシュと呼ばれる作業用の一時記憶もCore系より小さめです。つまり、性能を追い求めるパソコンというより、コストと消費電力を抑えて日常作業をこなすためのCPUと考えると分かりやすいでしょう。
💡 ポイント:「セレロン=使えない」というイメージが先行しがちですが、実際には用途を選べば十分に活躍します。動画視聴やネット閲覧、文書作成といった軽めの作業が中心なら、コスパの良い選択肢になります。
セレロン比較のポイント|見るべき4つの視点
ひと口にセレロンといっても、発売年や型番によって性能は大きく変わります。カタログの数字を眺めるだけでは分かりにくいので、比べるときは次の4つに注目すると失敗しにくくなります。
① 世代(型番の数字)
型番の先頭にある1〜2桁の数字が、そのCPUの世代を表します。基本的に、同じシリーズなら世代が新しいほどコア数が増えたり効率が上がったりと、性能が高くなる傾向があります。中古や型落ちを検討する際も、まずはこの数字をチェックしておくと安心です。
② コア数・スレッド数
コア数は「同時に処理できる作業の数」のイメージです。2コアより4コアのほうが、複数のアプリを開いたときにもたつきにくくなります。ブラウザで多くのタブを開いたり、ながら作業をしたりする人は、コア数の多いモデルを選ぶと快適さが変わります。
③ メモリは8GB以上を目安に
CPUがどれだけ良くても、メモリ(RAM)が少ないと動作は重く感じられます。特にブラウザの多タブ利用やマルチタスクを想定するなら、メモリは8GB以上を目安にしましょう。快適さに直結する部分なので、価格が近いモデルで迷ったらメモリ容量で選ぶのも手です。
④ ストレージはSSDが必須
起動やアプリの立ち上がりの速さを左右するのがストレージです。高速なSSD搭載モデルを選べば、CPUがエントリー向けでも体感速度はぐっと良くなります。逆に、旧来のHDDのみのモデルは避けたほうが快適です。
⚠️ 注意点:同じ「セレロン搭載」でも、メモリ4GB+HDDと、メモリ8GB+SSDでは体感がまったく別物です。CPU名だけで判断せず、メモリとストレージまでセットで確認することが、後悔しない選び方のコツです。
用途別おすすめセレロン搭載モデル5選を比較
ここからは、通販でも手に入りやすい代表的なモデルを、タイプ別に整理して紹介します。まずは全体像を一覧で見てみましょう。
| 型番/モデル | コア構成 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| Celeron N4500ノート | 2コア2スレッド | コスパ重視の事務・学習用 |
| Celeron N5100ノート | 4コア4スレッド | 軽いマルチタスク重視 |
| インテル N100ミニPC | 4コア4スレッド | 据え置き・省スペース |
| インテル N150ノート | 4コア4スレッド | 最新の後継で余裕がほしい |
| Celeron G6900 BOX | 2コア2スレッド | 自作・省電力デスクトップ |
Celeron N4500搭載 15.6型ノートパソコン
とにかく価格を抑えたい人に向いた、定番のエントリーノートです。N4500は2コア2スレッドと構成はシンプルですが、シングルコアの処理はそれなりに高く、ネット閲覧・YouTube・Word・Excel・Zoom・オンライン授業といった軽い用途なら不足を感じにくいのが魅力です。
1台目のメインというよりは、持ち運び用のサブや、子どもの学習用、実家用のシンプルなパソコンとして評価されています。選ぶ際は、メモリ8GB・SSD搭載のモデルを選ぶと、価格の割に快適に使えます。15.6型なら画面も見やすく、家庭でじっくり使う用途にぴったりです。
📝 こんな人に:「最低限ネットと文書作成ができれば十分」「予算をできるだけ抑えたい」という方の最初の1台に。
Celeron N5100搭載 ノートパソコン
N4500から一歩進みたい人に評価されているのが、4コア4スレッドのN5100を搭載したモデルです。コア数が倍になったことで、シングル・マルチの両面で性能が上がり、複数アプリを開いたときの反応の良さに差が出ます。
ブラウザで何枚もタブを開きながらクラウドツール(Google WorkspaceやSlackなど)を併用する、といった軽めのマルチタスクでも、N4500より落ち着いて動く傾向があります。「事務作業がメインだけど、たまに複数の作業を並行したい」という人にちょうど良いバランスです。日常使いで長く付き合いやすい一台として人気があります。
💡 比較のヒント:N4500とN5100で迷ったら、「同時に色々開くかどうか」が判断の分かれ目。ながら作業が多いならN5100が安心です。
インテル N100搭載 ミニPC
セレロンと同じ「日常用途向け」の系譜にありながら、より新しく人気を集めているのがインテル N100です。手のひらサイズのミニPCに搭載されることが多く、机の上に置きっぱなしにして使う据え置き用途に向いています。
4コア構成で省電力性にも優れ、ネット・動画視聴・Office・家計簿くらいなら軽快にこなせると評価されています。モニターやキーボードを自分で用意する必要はありますが、省スペースで静音・低消費電力という点は、リビングや書斎の常設パソコンとして大きな魅力です。テレビにつないで動画用にする、といった使い方とも相性が良いモデルです。
インテル N150搭載 ノートパソコン
N100からさらにアップデートされたN150は、セレロン系の流れをくむ最新の入門向けプロセッサーとして注目されています。基本的な立ち位置はN100に近いものの、より新しい分だけ余裕のある動作が期待でき、これから長く使う1台を探している人に選ばれています。
価格帯としては3万〜6万円台のノートパソコンで見かけることが多く、Web閲覧・動画・Office・ブログの下書きといった用途なら普通に使えます。「セレロンより少し新しいものを」と考えている方は、N150搭載モデルを候補に加えると選択肢が広がります。持ち運びやすさと価格のバランスが取りやすいのもポイントです。
⚠️ 用途の目安:N100・N150ともに、本格的な動画編集や重いゲームには不向きです。あくまで日常作業向けと割り切ると満足度が高まります。
インテル Celeron G6900 BOX(自作・省電力デスクトップ向け)
ノートではなくデスクトップや自作PCを考えている人向けの選択肢が、単体で購入できるCPU「Celeron G6900」です。比較的新しい世代(Alder Lake)に属し、セレロンとしてはシングルコア性能が高めで、7,000円前後という手頃さが評価されています。
おすすめの構成は8〜16GBのメモリ+SSD。この組み合わせなら、文書作成・表計算・PDF編集といった事務作業や、フルHD動画の再生も快適にこなせます。特に、受付端末やデジタルサイネージ、常時表示用の据え置き機のように「決まった作業を低消費電力で回したい」用途で力を発揮します。自作の入門用CPUとしても手を出しやすい一台です。
🔧 組み合わせのコツ:G6900は省電力なので、コンパクトなケースや小型の電源とも相性良好。静かで小さい据え置き機を組みたい人に向いています。
セレロンが向いている人・向いていない人
ここまでの比較をふまえて、どんな人にセレロン(およびN100・N150などの入門向けCPU)が合うのかを整理してみましょう。
👍 向いている人
- ネット閲覧・動画視聴・メールが中心の人
- Word・Excel・PDFなど軽い事務作業がメインの人
- Zoomやオンライン授業など、決まったツールを使う人
- とにかく予算を抑えて1台用意したい人
- サブPC・実家用・子ども用として使いたい人
🤔 別のCPUも検討したい人
- 写真の一括編集や動画編集をしたい人
- 負荷の高いゲームを楽しみたい人
- 多数のアプリを常に開いて重い作業を並行する人
こうした用途では、Core i3以上やRyzenシリーズなど、もう一段上のCPUも一緒に見比べると納得のいく選択がしやすくなります。
購入前に確認したいチェックリスト
実際に選ぶときは、CPU名だけでなく周辺のスペックまで含めて見ることが大切です。以下のポイントをおさえておくと、届いてから「思ったのと違う」を防げます。
| 確認項目 | 目安 |
|---|---|
| 世代(型番の数字) | できるだけ新しいものを |
| メモリ | 8GB以上が安心 |
| ストレージ | SSD搭載(HDDのみは避ける) |
| 画面サイズ | 持ち運びなら小型、据え置きなら15型前後 |
| 用途との相性 | 軽作業中心かどうか |
📝 まとめると:「新しい世代 × メモリ8GB × SSD」の3点セットを満たすモデルを選べば、セレロン搭載でも日常使いで快適に感じられる可能性が高まります。
よくある質問(セレロン比較のギモン)
Q. セレロンでYouTubeは見られる?
A. 問題なく見られます。メモリ8GBとSSDを備えたモデルなら、フルHD動画の再生も快適という声が多いです。動画を見るだけの用途であれば十分に楽しめます。
Q. N4500とN5100はどちらを選ぶべき?
A. 価格最優先ならN4500、少しでも余裕がほしいならN5100が目安です。N5100は4コアで、複数の作業を並行するときの快適さに差が出ます。
Q. セレロンとN100はどう違う?
A. N100はセレロンの流れをくむ、より新しい入門向けプロセッサーです。基本の用途は共通していますが、N100・N150のほうが新しく余裕のある動作が期待できるため、これから買うなら一緒に比べてみるのがおすすめです。
Q. 動画編集やゲームには使える?
A. 重い動画編集や高負荷のゲームには不向きです。そうした用途では、Core i3以上やRyzenシリーズなどワンランク上のCPUを検討したほうが快適に使えます。
まとめ
セレロンは「安かろう悪かろう」と誤解されがちですが、実際には用途をしっかり見極めれば頼れる存在です。ネット・動画・事務作業といった日常の軽い用途が中心なら、価格を抑えつつ十分に活躍してくれます。大切なのは、CPU名だけで判断せず、世代・コア数・メモリ8GB・SSDという4つの視点でモデルを比べること。この4点を満たせば、体感の快適さは大きく変わります。
セレロン搭載パソコンの選び方|用途別おすすめ5モデルを比較
今回は、コスパ重視のCeleron N4500ノート、軽いマルチタスク向けのN5100ノート、省スペースのインテル N100ミニPC、最新後継のN150ノート、自作向けのCeleron G6900 BOXという5つのタイプを比較しました。「サブPCがほしい」「学習用に1台」「据え置きで省電力に」など、目的に合わせて選べばセレロンは十分に満足できる選択肢になります。自分の使い方をイメージしながら、メモリとストレージまで含めてじっくり見比べて、納得の1台を見つけてください。








